日本物語・乱

作品紹介

ストーリー

 時は戦国、群雄割拠し、天下が乱れ、殺伐としている。
 天象二年、ちょうどお盆。厳島神社の前で、西国十州を制覇する立花家は盛大なお祭りを催し、灯火が夜を照らしている。
 今日は立花家の先主・立花入道信盛が他界した三周年にあたる。立花信盛により、山中の小さな豪族として出世した立花一族は謀略をめぐらし、大国の間を周旋し、最後に西国十州を占拠する覇業を成し遂げた。
 これは日本全体を見渡しても未曽有のことだ。かつて東国最強と言われた三好家でも、わずか三州の領有だった。
 三年前、立花信盛は三本の矢を握って、立花家の将来への期待と心配を残し、この世を去った。
 「一本の矢は折れやすく、三本の矢は敵なし」は信盛の最後の言葉だ。
 幸い、若殿と一族の協力のもと、立花家は日増しに向上し、次第に天下を揺るがす勢いを見せている。
 去年、東国の虎・三好昭弘は大山が崩壊したように三好家は壊滅し、世の人々は西国に目を向け始めた。
 その立花家の、今日のお祭りはまさに「天下のお祭り」だ。今、舞台では、猿楽が演じられ、猿楽師の大げさな所作で、時々観客の笑い声があちこちで上がってくる。
 時が経ち、空には満月が薄暗くなり、どんよりと曇って夜が覆い隠された。舞台上の猿楽も幾分、不気味な気がする。
 どこからともなく吹いてきた風が、寒さを感じさせる。
 海に孤立した神社に向かって暴風雨が襲ってくる。
 しかし、嵐よりも恐ろしいのは、人の心の中に潜む鬼…。
 牙を立てるかの如くの悪意がそこに。

プレイ時間
4時間

人数
7人

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